令和元年度(春季)研究大会は、令和元年6月15日(土)午前9時45分から午後4時35分まで、東洋学園大学・本郷キャンパス1号館の講義室及び「フェニックスホール」において実施しました。(参加者数144余名)

今年度の(春季)研究大会は、昨年と同様、午前の部と午後の部を設けて、午前の部は同じ時間帯に、部会1「今求められている新たな領域・新たな技術への対応」並びに部会2「自由論題」の二つの研究報告部会を行いました。

部会1では、民間研究所や国立大学に所属する研究者から、新防衛大綱でも注目されている新たな領域や新たな技術をめぐる安全保障上の課題や対応について、報告・討議が行われました。部会2では、報告「公募」に応募した陸・空自衛隊に所属する会員や大学所属会員による個別的かつ専門的な報告がなされました。両部会ともそれぞれフロアからの積極的な質疑応答があり、盛況な研究部会となりました。

午後の部は、春季研究大会における恒例の公開シンポジウム「インド・太平洋の平和・

安定・繁栄のための戦略環境の条件」が行われました。パネリストには、インドの視点から堀本武功岐阜女子大学客員教授、日本及び米国の視点から番匠幸一郎前国家安全保障局顧問(元西部方面総監)、中国の視点から村井友秀東京国際大学教授、そしてオーストラリアの視点から福島輝彦防衛大学校教授が参加して、それぞれパネリスト報告を行いました。続いて、討論者の岩間陽子政策研究大学院大学教授から各報告に対してコメントと質問がなされ、渡邊啓貴帝京大学教授の司会によりパネルディスカッションに移行しまた。

その後、休憩を挟んでフロアとの積極的な質疑応答も加わり、真に時宜に適した質の高いシンポジウムとなりました。

閉会に際し、開催校を代表して旦佑介東洋学園大学学長から挨拶がありました

研究大会終了後、会場を東洋学園大学近傍のインド料理店に移し、報告者を囲んで相互に楽しい懇談と意見交換が行われ、午後6時30分に散会しました。

〔※公開シンポジウムの内容は、機関誌『防衛学研究』第61号に掲載されます。〕